『猫が庭に糞をするので漂白剤やクレゾール、忌避剤、お酢、正露丸などイロイロまいた。しばらく来なかったが、またやって来た。そして、また別の猫よけ策をためしたけど同じことの繰り返しだ。』
そんなマイナスの連鎖おちいっていないでしょうか?毎日毎日、見回りやフンの掃除を繰り返していませんか?
以前の猫被害調査アンケートでは、実に106種類もの対策が報告されました。でも、そのほとんどが、全く効果がないか、効果はあっても一時的です。
理由は簡単です。どの対策も、猫よけ対策としては重大な欠陥があるからです。その欠陥とは、猫の慣れを防止できていない点です。
猫よけに成功するためには、3つの重要なポイントをおさえて対策をしなければいけません。
1つ目は、猫が嫌がることをする。
2つ目は、慣れないようにする。
3つ目は、猫が学習するまで続ける。
実は、猫を飼ったことのある人ならわかるかもしれませんが、実は、猫よけの方法は、猫のしつけと同じなんです。
猫、特に野良猫の場合、半径100mや200mなど狭い範囲を縄張りにして、毎日同じようなルートでうろうろします。
自分の縄張りエリアでは、昼寝する場所やエサを食べる場所、仲間とたむろする場所、そしてトイレをする場所などを決めて行動します。
そして、多くの人が見落としている、気づかない猫の習性が、「縄張りは命より大切なところ」という強烈な執着心です。
人間でも30年も40年も住んだ場所からは離れたくありません。慣れ親しんだ学校や職場をいきなり離れるのもつらいです。
猫も同じように感じているのか、一度トイレと決めたら、何がなんでもトイレの場所は変えようとしません。昼寝場所やエサ場も同じです。
これが、いろんな対策をやっても、また戻ってくる最大の理由です。
猫よけの方法として、人気があるのが忌避剤(きひざい)です。ホームセンターなどで500円から2000円程度で売られているつぶつぶのやつです。
成分は猫がいやがるワサビや木酢液の成分をシリカゲルという材料に練り込んで粒状にした製品です。ニオイで猫よけする方法です。
忌避剤をまいたエリアは強烈なニオイになって、猫が寄り付かなくなります。
そこまでは良いです。でも、ニオイは日にちが経つにつれて消えていきます。雨など降ろうものなら、いっきにニオイは弱まります。
自分の縄張りにやってきたところ、強烈なニオイで逃げた猫も、ニオイがしなくなると、「もう大丈夫だ。」とまた帰ってきます。
そこで、また新しいものを買ってまきます。猫は来ません。でも、ニオイは消えていきます。また、猫は帰ってきます。
この話はネットに書くと怒られるかもしれません。。。実は、忌避剤を販売する他社メーカーは、製品の効果は一時的、その場限り、ということを知っています。根本的な解決にならないことをわかっているのです。
それなのに販売するのは、繰り返し買ってもらうためです。つまり、ビジネスのためなんです。
洗濯洗剤と同じです。毎日服が汚れると洗濯するのと同じように、猫のトイレになっている庭やガレージは、猫がずっとやってくるものとして、「毎日洗濯しましょう。(繰り返し消費しましょう。)」というのが本音なのです。
確かに、一時的に効果があることもあるのでウソはありません。さらに、「根本的に解決する」とは言っていないので、「解決できなければ返金する」なんてこともしないからボロ儲けです。
猫の糞に悩まれているお客様で、2年も3年も忌避剤を買い続けて方がいらっしゃいました。「トータルで30万円以上は使った。」とも言っていました。
洗濯洗剤にお金を使うのはまだしも、野良猫かどこの飼い猫かわからないやつのために高額な出費をしてしまったというのは実に悲しい話です。
中には、コーヒーのかすやお茶の出がらしなどを使って自作の液体を作っていたという人もいました。それでも月に1万円ほどかかっていたそうです。
今のネット情報にはウソも多いですから、なかなか本当の話にたどり着けないのかもしれません。
猫に狙われて日が浅い方(2、3ヶ月)は、縄張り化の度合いも、まだ弱いかもしれません。できるだけ早めの対策を取っておきたいものです。
ちなみに、保健所に相談しても「お酢をまけばいいよ。」とそのレベルです。ほとんど知識をもっていないのでまともな対処はしてくれません。たくさんの仕事をされているので仕方ないとは思いますが。